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2010.09.19 Sunday

嗚呼、無垢なる子供たち

☆初端から私事で恐縮であるが、私の妻は仕事でイラストを描いており、イベント会場で似顔絵を描くことも多くある。9月の初め頃だったか、近所の夏祭りの催しで彼女が似顔絵描きに臨んでいた時のことだ。(その日は近所でのイベントだったので私も同行した)客寄せとして制作したサンプルの中に、あるニューハーフタレントの似顔絵があった。毎年行われる24時間某という番組でマラソンしたことが記憶に新しい、あのニューハーフタレントだ。お祭りの会場は親子連れが多く、ある母親はそのニューハーフタレントの似顔絵を指し、「あの人誰だかわかる?」と、自分の子(幼児)に尋ねていた。私は何気なくその様子を見ていたが、その母親の問いに対する幼児の回答に仰天してしまった。「うん、わかるよ。あれ男!」

今の時代は建前としては男女同権、それどころかゲイやニューハーフ、同性愛者の権利も認めましょう、ということになってはいる。もちろんそれ自体は結構な事であるが、実際の所、それは腫れ物に触るような感覚になっているのではと思うこともある。そのような人たちを批判したり揶揄したりすれば、それは人権の侵害であり、差別主義者であると見られる事は必定だからである。だから「色んな生き方があっていいよね」と自分を納得させ、皆で「そうだそうだ」と頷きあっている。しかしそれはあくまで大人同士の「世間」で作られた了解事項であって、子供たちには一切関係がない。王様が裸で歩いている時、「裸だなんてモロに言っちゃいけませんっ!」と言うのが大人であるが、子供は「あ、あの人裸だ!」と言ってのけるのである。

私たちは「子供」というと、それはとかくピュアで無垢なものだと考えがちである。もちろんそれは一面の真理ではあるが、だからと言って「子供はピュアだから悪いことをするはずがない」と考えるのはあまりに浅はかである。自分が子供の頃を振り返ってみれば明らかであるが、とてもそんな良心的な行動のみを取ってきたとは言い難い。人を揶揄・中傷するような言動も多く取ってきただろうと思う。正直言って子供でも相当エロい事を考えたりもするし、暴力だって振るう。しかし、誰もがそのような経験を幼年期から思春期にかけて積み、そこで「大人の世間で作られた了解事項」を体得していく。だから「子供はピュア」は間違いではなく断固事実ではあるが、そうであるが故残酷であり、(大人世間のルールから逸れた)悪い事もしでかすのである。

そう考えると、ニューハーフタレントを「男」と断言したあの幼児も、これから成長する過程で「大人世間のルール」を体得し、「色んな生き方があっていいよね」と言うことになるのだろう。それは結構な事であるが、内心では「うん、あれ男!」を忘れないでいてほしい。100%大人になりきって生きるのも、つまんないからね。

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