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2009.01.12 Monday

マンガを侮る勿れ

麻生首相にかんして、メディアは漢字を読み間違えたのなんだのとやたら騒いでいる。たしかに彼は語彙が少ないのかもしれない。年明けの挨拶のときにも「安心して暮らせる日本、活力ある日本」と言った後、筆を持ち出し何を書くのかと思ったら、「安心活力」と書いていた。なんだそのまんまじゃねえかという感じだ。
安心活力


問題はそれ自体というわけではなく、そうしたことに対するメディアの論評なのだが、往々にして「麻生はマンガを読んでいるから言葉を知らないのだ」というものである。これには正直驚きを禁じ得ない。21世紀にもなって未だ「マンガを読むと馬鹿になる」と思っている大人が多いのである。そんなふうにして麻生を揶揄している者らは、マンガを読んで育った世代ではないのか?また、年寄りにもそうした意見が多いが、恐らく彼らの大半はマンガを読んだこともなく、前時代の偏見だけで言っているのだろう。「どうせ子供の読む程度の低いものだ」くらいにしか思っていないのではないか。確かにマンガには俗悪なものも多数存在するが、質の高い作品には次のような言葉が出てくるものもあるってことを知っていただきたい。

『人間は誰でも不安や恐怖を克服して安心を得るために生きる』 名声を手に入れたり人を支配したり金もうけをするのも安心するためだ。結婚したり友人をつくったりするのも安心するためだ。人のために役立つだとか愛と平和のためにだとかすべて自分を安心させるためだ。安心を求める事こそ人間の目的だ

−子供の時から思っていた。町に住んでいるとそれはたくさんの人と出会う。しかし普通の人たちは一生で真に気持がかよい合う人がいったい何人いるのだろうか…?小学校のクラスの○○くんのアドレス帳は友人の名前と電話番号でいっぱいだ。50人ぐらいはいるのだろうか?100人ぐらいだろうか?母には父がいる。父には母がいる。自分はちがう。TVに出ている人とかロックスターはきっと何万人といるんだろうな。自分はちがう。

−そうだな…わたしは“結果”だけを求めてはいない。“結果”だけを求めていると、人は近道をしたがるものだ…近道した時真実を見失うかもしれない。やる気も次第に失せていく。大切なのは『真実に向かおうとする意志』だと思っている。向かおうとする意志さえあれば、たとえ今回は犯人が逃げたとしても、いつかはたどり着くだろう?向かっているわけだからな…違うかい?

−彼らがこれから歩む『苦難の道』には何か意味があるのかもしれない…。彼らの苦難が…どこかの誰かに希望として伝わって行くような、何か大いなる意味となる始まりなのかもしれない…。無事を祈ってはやれないが、彼らが『眠れる奴隷』であることを祈ろう…目覚めることで…何か意味のあることを切り開いて行く『眠れる奴隷』であることを…



近年、世界中で日本のマンガが大人気だそうだが、英語圏の国でもマンガはMANGAである。COMICでもCARTOONでもない。COMICは子供しか読まないが、MANGAは大人でも読むものなのだ。これはマンガがいかに日本という国のオリジナリティを体現した、質の高い文化であるかを示唆している。(鳥獣戯画の時代に、マンガの原型はすでに作られている)マンガは侮っているが、マンガの設定を真似たハリウッド映画は観るなどというのは、欺瞞以外の何物でもない。そう考えれば、伝統保守の麻生がマンガを読むというのは、ごく自然なことのようにも思える。

オレは今はマンガよりも活字の本を多く読んでいるが、マンガより活字の方が質が高いなどと無条件に考えるのは危険だと思っている。トンデモ学者のデマ本だってあるし、芸能人が片手間で書いたものや、ブログをそのまま本にしただけの空疎な内容のものだって多い。

ともかく、安倍首相の時もそうだったがメディアは麻生に対しても、些細なことで恣意的な印象操作をし過ぎているので、もっと本質的な論評がなされることを強く望む。

<関連映像>

04:03 | - | comments(2) | trackbacks(0) | - | - |

コメント

年賀状、有難うございます☆
来年はしっかり出させて頂きますので(汗

遅ればせながら、あけましておめでとうございます
というより既に寒中お見舞い申し上げます、ですが(^^;
確かに最近の政治報道はスキャンダル報道のように俗化の一途をたどっているようで、嫌気がさしますね
マンガ
最近はマンガも、活字も読んでいないのでお恥ずかしい次第なのですが、最近のマンガは難しいですね
もう、昔のマンガ、という感じではなくなっています
文書にするととんでもなく難しい内容を、絵で分かりやすく表現してくれていますが、それでも難しい(笑

それによって子供達のマンガ離れが進んでいるようで、それが少し寂しいですね

もっと易しいマンガがあっても良いかな、と思います

しかし、こうしてコメントさせていただいていて、やっぱり凄いなあと思うのは手塚治虫ですね^^
少女漫画も、政治的な漫画も、歴史ものも、そのほとんどで手塚作品が元になっている
本当に偉大で、恐ろしい人です

何か、よく分からないコメントになってしましました
スミマセン

今後とも宜しくお願い申し上げます
2009/01/13 12:12 PM by M/F ART
こちらこそ、素敵なお年賀をありがとうございました!

私は今のマンガ派離れというのはケータイが原因だと思っていますね。ケータイのメールで早いレス求められるから、ごく短い文しか書かかなくなって語彙が減り、マンガの文も読めなくなっているんだろうと思います。

手塚作品はいくつか持っていますが、専らジャンプ世代なもので、マンガ=戦い、という感じですね!
2009/01/13 11:33 PM by モリオ・カ・タケル

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